こころ・からだ

「こころ」と「からだ」は、とても密接に関わっています。
「こころ」が動くと、「からだ」も自然と動きます。
 反対に「こころ」がしんどいと、「からだ」も動きません。
「こころ」が思わず動くような楽しい毎日を大切に…
「やってみたい」「できるようになりたい」という意欲が「かしこさ」を育みます。

全ての活動につながる身体づくりの大切さ

 子どもの成長は「中心から末端へ」と言われています。身体の軸が育って、初めて手先も器用に使いこなせるようになります。その為に、みつばち保育園では身体づくりを大切にしています。身体づくりの基本は、‟ハイハイ““歩く”“走る”など動くことから始まります。
 0歳児クラスの赤ちゃんでも、ワゴン車につかまり立ちをしてお散歩に出かけます。幼児クラスになれば、松原中央公園・北新町大池公園・新町南公園など遠出の散歩もします。散歩先では、子どもたちの大好きなものにたくさん出会えます。草花・犬猫・昆虫・働く車たち。公園に行けば大きな遊具もあります。
「あそこに行けば○○がある!」と楽しいことがわかる(見通せる)からこそ、自ら頑張って歩くのです。楽しい活動が自然と身体作りへとつながっていきます。

楽しい日常生活や遊びの中で培われる‟非認知能力”を育てる

 みつばち保育園では、読み書き・計算・英語・体操・音楽といった外部講師を招いてのお勉強の時間はあえて設けていません。楽しい日常生活や遊びの中で、学習の土台となる力を十分に培うことができると考えているからです。

 学習の土台となる力とはどんなものでしょう?
‟非認知能力“という言葉があります。簡単に言うと、意欲・協調性・リーダーシップ・自制心・社会性・粘り強さ・創造性・好奇心・自己肯定感といった目には見えない内面の力(生きるちから)のことを指します。反対に‟認知能力”とは、読み書きや計算といった学力のことを言います。近年、乳幼児期に上記のような非認知能力を育てることが、教育の観点から重要視されています。つまり「結果」よりも、結果に至るまでの「プロセス」が大切ということです。

 例えば、みつばち保育園の子どもたちが大好きなダンゴムシ。
春になると園庭の芝生や畑など、ありとあらゆる場所で見つける事ができます。虫に興味のある子どもたちは、ダンゴムシ探しに夢中になります。
「いっぱい見つけたい」と粘り強く探す姿。図鑑を見ながら、「エサは何がいいかな?」「オスとメスの違いが分かった」と好奇心いっぱいに話す姿。「1・2…10!全部で10匹捕まえた」と、いつの間にかたくさんの数を数えられるようになっていることにも気付かされます。
 いっぱい捕まえた友だちのダンゴムシが欲しくて「ちょうだい」と言った時に、「いいよ!」と優しく応えてくれた時の嬉しさ。初めは怖くて触れなかった子が、勇気を出してダンゴムシに触れた時の意欲や達成感。「すごいね」「触れたね」と一緒に喜んでくれる保育者や友だちの存在。ダンゴムシひとつとっても、そこには色々な感動や学び・人との関わり(社会性)がちりばめられています。
 そして、子どもたちの興味関心が更に広がるようにとダンゴムシの絵本を読んだり、楽しかったダンゴムシ探しのことを‟自分の言葉“でお話ししながら絵に描いて表現したり、ダンゴムシの歌を歌ったり、様々な角度から総合的に保育を展開していきます。

 小学校に行くまでに「学力」を伸ばすのではなく、「なぜ?」「どうして?」「もっと知りたい」と意欲的に学習に向かうことの出来る子どもたちになるように、様々な遊び・活動を通して“非認知能力”を育んでいきます。